ポルシェがある生活

911にまつわる日常を書いています。

ポルシェ911を注文するまで

前回も書きましたが、私はこれまでいろいろな趣味を持ってきました。

月並みな言い方ですが、やっぱり趣味は人生を豊かにしてくれて、仕事などでイヤなことがあっても気分をリカバーしてくれる助けになります。また、趣味にまつわる困難さ(鉄道模型がうまく動かない、なかなか魚が釣れない、など)を克服できると、楽しさ、達成感、自己肯定感を同時に味わうという貴重な体験もできます。

 

昔から車は好きでした。

でもこれを趣味にするとお金がけっこうかかってしまうことと、自分でいじれる範囲が狭い(自分でエンジンなどを整備できない、整備する設備を準備するのが大変、など)ので、あまり食指が動きませんでした。なので、結局車は下駄がわりにしか考えていませんでした。

しかし、4年前にとある人生の転換点を経て、その半年後にMINIクラブマンを購入してから考え方が少しずつ変わってきました。

 

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色もスタイルも自分にとっては100点満点

 

基本的な姿が変わらず、愛らしい普遍的なデザインが気に入って購入したのですが、その後も現在に至るまで愛着を持って乗り続けています。大体年間2万キロほど走っています。この間にいろいろ異音が発生したりしていましたが、それを自分なりに解決したり、ディーラーのお世話になったりして解決しているうちに、「ああ、車とこういう関わり方ができるなら自分の趣味にしていいかも」と思うようになったのです。そしてその後も自分なりに、それなりに、MINIを楽しく乗っていました。

 

しかし、MINIでいろいろな場所に出かけているうちに、「一度でいいからオープンカーを所有してみたい、オープンカーで風を切って走れれば気持ちいいだろうなあ」という気持ちがふつふつと湧いてきました。そしてそれと同時に幼少期に漠然と抱いていたポルシェに対する憧れを思い出すようになりました。当時はスーパーカーブームで、ランボルギーニフェラーリ、ポルシェなどの話題が友達との会話の中でよく出てきました。その中でも私はかっこいいながらも若干カエルみたいでお茶目なポルシェ911が一番好きでした。

 

そしてオープンカー+911ということで、911カレラカブリオレがかなり具体的に視野に入ってきたのです。

 

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ポルシェに憧れていた時期に見たこち亀の1シーン

 

そうなるといてもたってもいられなくなるのが昔からの性分です。早速なんのツテもなくポルシェセンターに予約を入れて行ってみました。

 

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ロードバイクで行く日もありました。

 

ほかのディーラーと同じように固定の担当者がついたのですが、その担当者は(マニアックな私からみても)結構マニアックな人で、商売抜きでいろいろな興味深い情報をくれたり、裏話などをしてくれて、それがオプション選びなどの参考になりました。ただカタログ内容をなぞるだけのセールスマンが多い中でかなり稀有な存在です。

で、購入の決定打はやっぱり試乗でした。もう初日から試乗させてくれて、これまで計3回ほどさせてくれました。最初は担当者同乗でしたが、残りの2回は「好きなところを走ってきていいですよ」との担当者の言葉に甘えて高速道路も含めて自由に走りを試すことができました。結果的には、その乗り味、操作感はこれまで乗った車とは世界が全く違っていました。そして何よりエンジンからの振動が高揚感を誘い、体験したことがない低いシートポジションが「その気」にさせてくれます。もうすっかりノックアウトされてしまいました。

 

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ド派手な試乗車です

 

もうその後は具体的なオプションや、支払いの相談などを重ねて、予約金を振り込んで注文確定しました。

 

で、後は待つばかり・・・。